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vol.5 下地剤について

2009年3月1日(日)

下地剤について

床材によっては、樹脂ワックスとの相性が悪く密着しないことがあります。そういう場合には、下地剤を塗布して、その上にワックスを塗って密着をよくします。

耐水性のあるウレタン塗料

木製の家具によく施工されているのがウレタン塗料です。シンナー系の溶剤で溶かした油性タイプが大部分ですが、水溶性のウレタン塗料もあります。水溶性のウレタン塗料は水の中にウレタン成分を乳化させているので乾燥すると水には溶けなくなります。

剥離しにくいウレタン樹脂ワックス

ビルメン業者が通常使用しているのはアクリル樹脂ワックスですが、これにウレタンを混ぜるとワックスの強度が増します。ウレタン成分の割合を増やす事でワックスの強度は上がりますが、アクリル樹脂ワックスに比べて剥離性に劣ります。アクリル樹脂ワックスは剥離しやすいが、ウレタンの量が多くなると剥離しにくくなります。

容易ではないサイディング

剥離がしにくければ、剥離剤も強力になります。この強力な剥離剤は強い溶剤が入っており、塗料も溶かしてしまいます。摩擦による部分補修が必要になるケースがありそうなった場合はサイディング(研磨剤で削り取る)します。水を使用しないので木床には適しているようですが、コストもかかり養生もしなければならず手間もかかります。

耐久性と剥離性は反比例

紫外線硬化型コート剤、浸透性撥水剤、水性天然ワックス、アクリル樹脂ワックス、ウレタン塗料など様々なものがありますが、コート剤や下地剤を選択する際は、耐久性と剥離性のバランスを考え、現場にあわせて選択しましょう。耐久性と剥離性はほぼ反比例するので施工側の意向をはっきりと把握しておきましょう。

剥離性の違う2種類の下地剤

下地剤は樹脂ワックスの密着性を高め、ツヤを出すためにワックスと素材の間に塗布するものです。しかし、主要メーカーの下地剤は、性質上ニ種類に分けれます。
一つは、一度塗ったらなかなか取れず丈夫ではあるが、剥離性の劣る下地剤。
もう一つは、密着性を重視しているものの、剥離性は樹脂ワックスとほとんど変わらない下地剤。
このように、下地剤には剥離性の良いものと悪いものの二種類があることを覚えていてください。

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